痴漢常習犯Aの最期
2004-09-13
痴漢の常習犯だったAもついにヤキがまわったのか、
気の強い女に手を出してしまい、駅のホームに引き摺り下ろされ
警察に突き出すだの無実だのともみ合っているうちに足を滑らせ
入ってきた急行電車にはねられて即死した。
Aの死体はバラバラになってしまい、とくに頭部は
どこを探しても見つからなかった。
それ以来、終電が通り過ぎて駅の電灯が消えた後、
線路の上をさまよう首無しの幽霊が、駅員によって目撃されるようになった。
自分の首を求めてさまようAの幽霊であろう、というのが
駅員たちの間で噂になった。
しかし、事実は違っていた。Aは首が見つからなかったことよりも
痴漢をヤリたりなかったことで成仏できなかったのだ。
駅員に呼ばれた霊能者はこの事実を見抜いて駅員に告げた。
かくて、前代未聞の「幽霊に襲われてくれるイメクラ嬢募集」という広告が
駅のホームに貼りだされる事になった。