ボーイッシュな麻美と、俺の儚い夢・前編

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2014-02-05

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高校の同級生に、ボーイッシュな女の子がいた。

名前は麻美。
華奢だけれどパワフル、一人称は「わたし」だが少し乱暴な言葉使い、下ネタにも顔色一つ変えない。
胸も小さく校内ではいつもジャージ姿で、スカートを穿いているところをほとんど見たことがなかった。
中型バイクを乗り回し、平気で雑魚寝・野宿をするような子だ。
けれど嫌味な感じはなく、自然に女を意識させないそんな感じ。
工業高校で周りが男ばかりというのもあったのかもしれないが、仲の良い男友達の内の一人という扱いだった。

そんな麻美だが、俺は意外な一面を見たことがある。
渡り廊下ですれ違った麻美と、冗談を交わしていた時だ。

“グラッ・・・”

そんな音が聴こえるような揺れだった。
俺も一瞬びくっとするほどの地震。

「ヒャッ」

黄色と桃色を足したような、甘い声だった。
麻美の白い手が、俺の制服の襟元をしっかり握っている。
すぐに収まった揺


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