ゆき

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2007-10-31

「誰だろ?こんな時間に・・・」
電話の呼び出し音で、目覚めた僕が時計を見ると、午前1時を回っていた。
携帯の画面を見ると、そこには「ゆき姉ちゃん」との表示。
「ゆき姉ちゃん」とは、母の妹の娘で、僕より2つ上の従姉弟である。
互いの実家が近い為、幼い頃は一緒に遊んだり、高校も同じ学校だったので、最初は一緒に通ったり。
僕が就職の為、東京で一人暮らしをはじめた際も、東京の寮にいた姉ちゃんが、引越しの手伝いに来てくれた。

「もしもし~」
僕は眠いのもあり、ちょっと不機嫌で電話に出る。
「ひろく~ん♪」
かなりご機嫌な声。酔ってるのが分かる。
「寝てた~?」
「当たり前だろ!今何時と思ってんのよ?」
僕は尚も不機嫌に答える。
「ごめんね~今○○駅の前なんだけど~電車もなくなっちゃったし~お金もないし~泊めてくれな~い?」
「はぁ?」
「あたし酔ってるしさ~このままだったら、悪い男にさらわれちゃ

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