工事現場の白い影

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2007-06-20

もう10年も前の話ですが忘れられない出来事なので書かせてください。
私は工事現場の監督という立場で今まで仕事をしてきました。
山奥、山村、海沿いのひなびた街、過疎村、そういう所で
国の事業や、道路建設と称した地方自治体への支援工事に携わってきました。

あれは山奥での橋梁建設工事の時です
山は天気が変わりやすく、テレビでは晴れとの予報でも
局地的に雨が降ったりと大変でした。
その夜も曇り予報なのに雨が降り始めたので
現場は一時停止。少しの雨ならいいのですが、
大粒の雨がざぁざぁと降ってきました。

終業時間になってもやまず
そして大雨に変わっていきます。
職人さん達に今日は終わり!と告げると
皆帰って行きます。

私は現場の最後の見回りにカッパを着て外に出ました。
発電機を回し、現場の電気をつけて歩き始めました。
火の不始末は無いか?機器の異常は

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