ブーンは歩くようです #5(最終話)

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2009-06-20

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エピローグ


ξ゚⊿゚)ξ「ねぇ、ブーン? あなたはいったい、どこまで歩くの?」

ツンデレが僕に問いかけた。顔を上げれば、切れ長の大きな目がまっすぐに僕の顔を見つめていた。

若さに溢れた彼女の瞳が老い始めたこの身には眩し過ぎて、僕は手にしたかじりかけの木の実に視線を落とす。
その赤の先に僕は、この身の奥底で緩やかにくすぶっている若かりし頃から続く情熱の火の一片を見出す。

( ^ω^)「さぁて……僕はどこまで歩くのかおね」

ツンデレではなく、握っていた木の実の赤にそう声を落とし、
僕は立木の幹に背を預け、揺れる木漏れ日の下、そっとまぶたを閉じる。





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