達也と南:本当のその後5<完>
2005-11-28
達也と南は、函館を後にし洞爺湖へと車を走らせていた。
「なあ南、・・・・何で和也じゃだめだったんだ?」
「・・・・・・・・・。
そんなこと、聞かないでよ・・・・。
ただ、南にもはっきりとは分からない。
男の人を愛する理由って、自分でもはっきり分かるものじゃないし、
ましてや言葉に出来るものじゃないんじゃない?」
「それはそうだな・・・。ごめん。」
「うん。・・・・・。
だけど、野球のエースとマネージャーという立場でカッちゃんと接し
ているとき以外は、二人だけになると、・・・・・楽しいんだけど、
ふとしたときに何か理由のない緊張を感じることもあるの。
それは、必要以上にカッちゃんに期待をかけ、それを全身で受け止めて、
応えようとしてくれていたことからくるものかも知れないけど、。・・
でも何かが違う・・・。」