夕子-雅の人形
2015-10-02
20151002-『夕子-雅の人形』byあでゅー
1.出会い
夕子さん、彼女と出会ったのは、まだ残暑厳しい日の夕暮れだった。
私は当時学生でアルバイトに氷運びをしていた。
そのお得意さんが彼女の店だった。
「おあがりやす」
「どうも済みません。
じゃ、頂きます」
よく冷えた麦茶を頂いた。
彼女は、私がそれを飲んでいるのをニコニコしながら見てた。
私は少し恥ずかしくなり、お礼を言って、そうそうに立ち去った。
しっかし、美人だなー。
一人で店をやっているのかな?
そう思って帰り道を歩いていると、バイト先に友人の羽賀が来ていた。
「よう、お疲れさん」
「よっ、どうした?」
「それがさー、コンパに面子が集まらなくて」