20180930-青春だなあ 41枚
2018-10-05
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一
世の中は、バブル崩壊の時代。佐藤武史は就職に失敗して、その日その日をバイトで食いつないでいた。中でも、コンビニのバイトは、身体が一番楽な仕事で、もう三年勤めている。
「佐藤くん、今日はもう客、来ないみたいだから、上がっていいよ。後でタイムカード押しておくから。ご苦労さん」
「ありがとうございます、店長」
いついもより一時間早い、午前六時のバイト上り。登りはじめた太陽に思わず手をかざす。その中に見えるものは、夜勤明けの男の疲れ切った顔だった。思わず、コンビニ定員の挨拶が出てしまう。
「お疲れさまです」
疲れ切った男は、不思議そうに目線を上げて武史を見た。
「ああ、コンビニの。お疲れさま」
男は、ニッと笑って首を下げて、コンビニへ吸い込まれていった。戦友