専業主婦亜矢子・中編「幸せな毎日」
2013-11-01
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あの後、お昼に山田さんは自宅からの電話で起こされ、お子さんが熱を出したということで急遽、金子さんを一人残し帰っていきました。
私は手短に身支度を済ませ、テーブルの上の買い物袋を持ってキッチンへと急ぎ、昼食の用意を手際良くしたの。
食事が終わり、三人でテーブルを囲んでひと休みしていると、主人は神妙な顔をして、今回の子作りのために仕組んだ事の真相と、私を騙したことを謝ってきた。
「亜矢子・・すまなかった。・・でも亜矢子が心配だったんだよ。俺が子供を欲しがっているのに、授からず、亜矢子が自分自身を責めているんじゃないかって。亜矢子のためになるなら、そして子供を授かる為ならと、真剣に考えた結果だったんだ。だから・・許して欲しい・・亜矢子・・ごめん」
「ううん・・あなた、私もあなたに黙って、山田さんに抱かれたことを謝ります」
「いや・・あれは俺が仕組んだこと、亜矢子は気にしないでいいんだ」
主人が優しく言ってくれた。
「武志には口止めされてたけど、俺も亜矢子さんを騙してはいけないと思っ