老婆の施し
2012-03-27
小学校で教員やってたとき、そこの先輩が話してくれた話なのですが、
その先輩は50くらいですが、たくましい体のおじさんでした。
その先輩の若いころ。
先輩はサイクリングが趣味で、一人で自転車にのり、いろいろなところに行ったそうです。
大学受験が終わり、暇をもてあましたころ、ふと思い立って、泊りがけでG県に行きました。
詳しい経過はよく覚えてませんが、なんやかんやあり、G県のとある駅に野宿することになり、
先輩はそういう野宿はよくやってたそうで、戸惑うこともなく寝支度をしていました。
寝袋の中に入っても、なんだか寝付けなかった。
真っ暗の無人駅なので、暗い、暗い、暗い。
ぼんやり暗闇を眺めていると、明かりが近づいてきました。
何だ・・・?
目をこらすと、蝋燭。蝋燭を持った老婆。
「何をしてる?」