蜘蛛嫌いと幼馴染姉妹
2004-07-16
ある夏の日、幼馴染姉妹二名が家に泊まりにきた。
そして、何故か俺の部屋で寝る事になった。
俺は当時小学五年生ながらも、ヤターハーレムだーと、子供らしくない喜び方をしていた。
俺と姉妹は日付が変わるような時間までボードゲームやらお喋りやらをして過ごした。
そして、そろそろ寝ようと思い、布団を出そうと押入れを開けた時、悲劇は起こった。
なんと押入れの中から、素早い動きでアシダカグモが這い出て来たのだ!
「キャー」とか言いながら、とりあえず部屋の隅っこに逃げる姉妹。
「ギャワアアア」物凄い雄叫びをあげながら、
置いてあったポップコーンを蹴り飛ばし、必死の形相で机の上に避難する俺。
俺は安全圏に入ったことを確認すると、部屋中に視線を巡らせ、アシダカさんを必死で探す。
――いた。カーテンにぶらさがっている。何と圧倒的な存在感だろうか。全身が総毛立つのを感じた。&