お嬢様な元カノがくれた最低で最悪の宝物・後編
2020-02-24
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決着の時は唐突に訪れた。
彼女が折れたのだ。
考えてみれば厳格な両親の元で育てられた彼女なのだ。
親には逆らえないと悟ったのだろう。
・・・僕らの敗北だ。
そうして僕は彼女に別れを告げられた。
最後の会話は電話だった。
すごく長電話になった。
僕が諦めたくなかったからだ。
でもその電話が長く続けば続くほど、僕の心も折れていった。
僕と彼女はその電話を最後に恋人をやめた。
2日後、「ちょっとだけ話がしたい」と彼女から電話があった。
時間も経って少しは気持ちの切り替えが出来はじめていた僕は、可能なら会話はしない方がいいような気がしたが、とりあえず応じた。
とりとめのない話から始まって思い出話もした。
初めて会った時の話。
桜を見に行った時や、美術館に行った時のことも。
やがてだんだんと会話が下の内容になってきたのをきっかけに、僕はなんとなく付き合っていた頃には聞けなかったこ