14歳の少年の患者と
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個人病院に勤める看護婦です。
私の大切な患者さんについてお話します。
彼は14歳、生まれつき右足が不自由なうえに、交通事故でその足を
骨折して、うちの病院に運ばれてきました。
外来で時々きていたので、全く知らない訳ではありませんでした。
入院してからしばらくして、傷口の治療のため1階の診察室へ運ぶこと
になりました。
個人病院ですから看護婦も3人しかいないので、彼を運ぶのに2人で
とはいかなく、おんぶして連れて行こうと思い立ちました。
障害があるせいか身長も普通の14歳よりは小さく145cmほどしかない
ので大丈夫だと思ったのです。
治療が終わり病室へ戻るときも当然おんぶでした。
病室へもどる廊下の途中で突然、私の胸をにぎりしめてきました。
あまりに突然のことで、びっくりしましたが、そのまま病室へ戻りました。
そのことがあった日から、なんとなく彼のことが気になってしまうようになりました。
入院経験にある方ならご存知