俺と加奈子と時々加奈(第一話)

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2013-12-04

冴えない高卒リーマンとチビ女との話です。

高校を卒業し社会人3年目の夏
久しぶりにいきつけの居酒屋のカウンターでビールを喉奥に流し込む
居酒屋八海(はっかい)
カウンター席のみで10人程しか入れない昔ながらの小さな居酒屋
古臭いし、お世辞にも綺麗とは言えない店だがなかなか雰囲気のあるお気に入りの店である

俺達の住む街は北国だが、夏場のビールはやはり旨い
俺の隣にはどう見ても未成年に見えるチビが同じようにビールを飲んでる
いつの間にやら髪もロングになり、一丁前に化粧までして色気づきやがって・・・
その姿はもはや見慣れた光景だが、ついついイジってしまう
「相変わらず加奈子がビールって似合わねーなー。お子ちゃま・・・」
と言いかけたところで、加奈子がジョッキを『ドンッ!』ってテーブルに置き
俺の方に向き直し、スネの辺りに蹴りを入れながら
「ウッサイ!佑介!アタシは子供じゃなーい!!それに『子』ってつける

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