他人(ひと)の皮を被る 三話
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屈辱の摘便が終わった後、晃は濡れタオルで奈津美の体を拭き清めた。
尻穴からの汚液はストッキングを伝って足首にまで届いており、ストッキングを全て脱がせて拭う。
奈津美はただ大人しく裸体を晒していた。奥歯を噛み締めるが、逃げようとはしない。
逃げられないのだ。
ここから無事に逃げ遂せるには、ビデオを破壊し、かつ衣服を調達する必要がある。
ただ逃げてもビデオを残していては、恥辱の映像をネットに流されて破滅する。
衣服がなければ、裸で見知らぬマンションの周りを駆け回ることになる。
責任ある立場の奈津美にはどちらも不可欠な条件だが、手を縛られている上に晃の目があっては不可能に近かった。
第一、こうもプライドの高い女性だ。男に排泄を晒したばかりで冷静な判断ができるはずもない。
晃もそれを承知しているため、じっくりと奈津美を堪能できる。
晃は奈津美の身体をゆったりとしたソファへ運んだ。
仰向けに寝かせ、両脚を持ち上げて頭の横に下ろさせる。