ASKA事件の余波。女性の採尿過程も撮影へ。
2017-07-19
歌手のASKAが覚せい剤取締法違反容疑で逮捕後、証拠となった尿をすり替えていたことが発覚し不起訴処分になったことは記憶に新しい。
このような捜査の不手際が再発することを防止するため、尿の採取を行う場合は採尿の一部始終を必ず撮影するよう指示する通達が警察庁から各道府県警に出されていたことが明らかになった。
捜査関係者によると、この通達を受けて以降、被疑者が女性の場合における尿の採取に支障が生じているという。従来は、被疑者が女性の場合はプライバシーへの配慮から個室のドアは閉めた上で個室の外に女性の警官が待機し、任意で採取した尿の提出を受けていた。
しかし、採尿の過程を撮影するよう指示した通達には、撮影を男性被疑者に限定するとの記載はない。女性の被疑者に対しても採尿の過程を撮影する必要が生じ、任意での尿提出が難航するケースが増えているという。
都内に住むAさん(20代女性)は、同棲していた男性が覚せい剤取締法違反で執行猶予付きの判決を受けたが、家宅捜索を受けた際に自身も使用の疑いをかけられ、任意同行した病院で屈辱的な採尿をされたという。