従姉妹と俺と東京で
2006-08-04
大学に入って1年が立つ頃、いきなり従姉妹のサトコさんから電話があった
「今週末空いてる?東京に行くんだけど、新宿とか渋谷とか案内してよー。
全然わからないけん、タクミ君だけがたよりなんじゃから!」
すっかり授業にも出ず、バイト三昧の暮らしを送っていた俺は、サトコねえさんが
東京に来る理由がわからなかった
「なんで?観光?」
(以下、なるべく標準語で)
「あんたみたいに優雅な気分じゃないよ・・・。院の面接と就職活動!
どーでもいいけど、東京に行ってから何の連絡もないって冷たいんじゃない?
とにかくアドレス教えてよ、詳しいスケジュール送るからさ」
相変わらず自分のペースで話したい事を話して、サトコ姉さんは電話を切った。
実は、俺とサトコさんは1回だけ一線を越えてしまったことがある。
俺が高校3年、サトコさんが大学3年の時だ。
サトコ姉さんは俺の母親の姉の娘、つまり従姉妹だ。うちの一族は某中国地方の