後輩とのくすぐり勝負
2013-09-26
高校の頃、なぜか学校中でくすぐり勝負が流行った時期があった。
お互いに相手をくすぐりあって、先に降参させた方が勝ちという単純な遊びだ。
男子とは、休み時間に何度となく勝負をした。
そんな中で、一回だけ女子と勝負をしたことがある。
勝負した女子はAさんと言って、所属していた書道部の後輩だ。
眼鏡をかけ、控えめで地味目な印象の子。
そんな彼女が部活中、唐突に耳打ちしてきた。
「後で誰もいなくなったら、私とくすぐり勝負をしてくれませんか?」
まさかの発言に驚きつつも、周辺を見渡す。
聞き耳を立ててそうな人は誰もいない。
時間帯に気をつければ、誰かに見られることはないだろう。
そう思い、勝負を受けることにした。
そして部活が終わってから十分後、放課後の部室でくすぐり勝負は始まった。
しゃにむに手を伸ばし、くすぐろうとしてくるA