夜汽車の女

開く
----/--/--

 ローカル線で旅をしていた。
 夜行列車に乗り込んだのは、夏のこととはいえ、
午後7時で暗くなりかけていた。
 少し寝てしまったらしい。
 窓の外は、闇の中。
 途中大きな駅に停車した列車に、
一人の女子が乗り込んできた。
 高校生くらい。
 Tシャツにジーンズという軽装だった。
 通路を挟んで、隣のボックスシートに座った。
 また、しばらく眠ってしまった。
 ガタゴトいう列車の音と揺れで、ふと目がさめた私。
 時刻は夜半をとうに過ぎていたが、まだ外は暗く、うす暗い列車の明かりの中で、
隣の女子高生をチラ見した。
 


お勧めの体験談