兄者最強伝説(女性出てきません)
2004-08-21
僕は母を小学校5年生の時に亡くし、父に育てられた。
父は頑張って僕と、まだ幼い弟までを育てなければならなくなった。
かなりの苦労をしたと思う。白髪はあっという間に増えた。
だが、家にいる間は、僕はその日の中学校での出来事、弟は小学校での出来事を面白おかしく語り、幸せだったと思う。父はいつも笑顔を絶やさなかった。
しかし、母親が亡くなった事を僕はいつまでも引きずって、夜な夜な布団の中で泣いていることもしばしばだった。
もし、僕が寝ている間に父が様子を見に来ていたのなら、泣いていることはバレバレだったと思う。
枕はしょっちゅうびしょぬれだった。
それでも、昼間は弟の手前、明るく振舞っていた。
学校では、暗いほうだった。
クラスで「両親と相談して―――」とかいうセリフを先生が言うと、腹が立って仕方がなかった。
友人は何の悩みもないように遊んでいるのも、気に食わなかった。
「暗い奴」と噂され、陰口を叩かれることもしょっちゅうであった