愛したひとが実の妹だった ~ノスタルジー編~
2007-08-21
貴裕と綾香さんはゆっくりと歩き出しました。
7階には何がまっているのか、何もわからないまま階段を上り続けました。
ただひたすら暗い重圧と闇が、二人を支配していました。
5階の踊り場のところまで来たところで、人影が見えました。
貴裕は綾香さんを後ろに隠し、身構えました。
早紀ちゃんでした、、、、
「兄ちゃん!」
「早紀っ!大丈夫か!」
「兄ちゃん、ごめんなさい、、綾香ちゃん、ごめんなさい、、、私、、、私、、、」
「ちょっ、、何か変なことはされていないか!」
「大丈夫、、何もされてない、、ごめんなさい、、、」
早紀ちゃんが無事だと知ると、安心感が沸いてきました。
「よかった、もう帰ろう、あんな奴のことなんか知らん!」
「うん、早く出ましょう、、裏口とか探しましょう!」
「兄ちゃ