5月の雨の強い金曜日の夜
2013-08-14
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入社してもうすぐ1年、私は池袋から大手町の商社へ丸の内線で通勤してる。
その通勤で営業部の美奈子と知り合う。
彼女は私より2歳年上の24歳。
大学時代に演劇部にいたので私と話が合い、たまに一緒に食事をした。
私は学生結婚で、今、妻は出産の為に田舎の仙台へ帰ってる。
5月の雨の強い金曜日の夜。
食事の後、奈美子からまた酒を飲みに行こうと誘われる。
私も独身中なので応じた。
バーから出た時、彼女から「私のマンションに寄って行って」と誘われる。
いつもの奈美子と違う。
一人で帰せないほど泥酔してたので部屋まで送る。
部屋で彼女のコートを脱がせ、ストーブをつけ、彼女が落ち着いたのを見て帰ろうとしたら彼女に手を掴まれる。
「私を抱いて、お願い」
大きな目から涙がとどめなく溢れる彼女を見て私は抱きしめてやるしかなかった。
「抱いてくれないと