みちかさん
2006-10-08
親戚に霊能者と呼ばれている人がいる。
彼女の地元ではそれなりに有名で、本名とは別に、近所の人は彼女のことを「みちか」さんと呼んでいた。
なんでも”身近”と”未知か”、”道か”が混ざっていて、本人曰くいい感じなので周りにそう呼ばしているらしい。
今現在北海道のM別におり、45歳である。
彼女は、昔東京で不動産会社の事務をしていたのだが、ふとしたきっかけでやめたらしい。
その原因は今でも話してくれない。
旦那さんとはその時期別れて、子供も旦那さんが引き取っている。
僕には元々霊感などないし、霊も怖いので「彼女」すなわち「みちかさん」と話すのはあまり好きじゃなかった。
初めて話したのは、小学校4年の時、僕が京都に住んでいたときだ。
その時は丁度、家族で父親が昔住んでいた北海道を訪ねていた。
「あんた、家の近くにお墓のある公園があるでしょ?」
えっ?と僕は思った。
「むや