台風の目の中で
2011-09-07
ナンパしたあの娘と、山間にある祖父の別荘(ウッドハウス)へ行ったあの日。
まさか、あんなことになるなんて。
前日の夜は激しかった。
お互い、激しく求め合い、愛し合った。
そして・・・。
・・・外は激しい雷雨だった。
台風が近づいて来ているらしい。
このまま行けば、直撃だ。
別荘は、割としっかりした地盤にあったので
何事もないだろうと、安堵していた。
愚かだった。
気が付くと、外で何かが崩れる音がする。
時間は朝の6時過ぎ。
急いで服を着て、ふたりで外へ。
ほの暗い外の景色に、二人が見たものは
すぐ近くで土砂崩れが起っている光景だった。
動揺する彼女を車に乗せて、反対側の道から麓へ
が、前方の本来橋がかかっているはずの