昔、小学校の担任のF先生から聞いた話

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2007-07-12

昔、小学校の担任のF先生から聞いた話。 
第二次世界大戦中、小学生だったF先生(以下F少年)は、集団疎開でとある田舎のお寺に 
預けられた。 
寝泊りにはお寺の本堂の、一番広い部屋をあてがわれていたが、問題はトイレ。 
ご住職と奥さんは、本堂のトイレを使っていたが、疎開者は別のトイレを使わ 
なければならなかった。 
ところがそれは、本堂からやたらと離れた場所にあり、しかもそこへ行くには、 
寂しい一本道を通らねばならず、その両側はなんと墓場。 
それも土葬だったようで、ところどころ腐った木の棺を突き破って、死体の 
腕や足が突き出していることがあり、子供たちは昼間でも目をつぶってトイレまで 
走って用を足しに行っていた。 
夜ともなれば、当然ながらその恐ろしさは一層凄まじく、皆なるべく行かないように 
していたが、どうして

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