3回告白してもダメだった子との一夜の思い出・後編
2019-12-14
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女子同期の間では、春にその話題は話し尽くしたようだったが、男女でその話をする機会はあまりなかったので、お互いの面接や同期の面接談を語り合うことであっという間に時間が過ぎた。
「もう、こんな時間だね」
棚に置いた安物のプラスチック時計の針は深夜1時を指していた。
たまにトラックが道路を通る音も、もう聞こえなくなっていた。
「うん、ごめんね」
「しょうがない、よね」
「ねえ」
オレは彼女に隣に行った。
「え、どうしたの?ちょ、ちょっと近くない!?」
「オレと付き合って欲しい」
真剣に言った。
「え、なんでそうなるの?酔ってないよね?だってお酒も飲んでないし」
「これで最後にする。オレと付き合って欲しい」
「・・・ごめんなさい」
「なんで?」
「そういうつもりで今この場所にいるわけじゃないから。それに私は今、誰かと付き合おうと思ってないから」
「どうしても?」
「