退屈な日常を生き抜く主婦の知恵

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2019-06-25

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「あなた、お仕事頑張って」

「春子も」

自分達の住んでいるアパートの前で、軽くキス。

「春子」
「何?」

「顔。赤いよ。大丈夫?」
「そう?大丈夫よ。心配してくれありがとう」

「良かった。それにしても春子の鞄、大きいね。じゃあ」

夫の爽やかな微笑み。
私は、それを見て安心する。
私は南へ、夫は北へ行く。
近所ではおしどり夫婦で有名。

しばらくアスファルトの道路をヨロヨロと歩く。
春の爽やかな風。
舞い散る桜の花びら。
それとは対照的にドクドクとした欲望が体中を渦巻いている。

「はあはあ」

ゆっくりと歩いているのに体が火照っていく。
汗も吹き出し、唇から涎が止め処なく流れる。

(大きいモノを入れていると歩きづらいわ)

私は途中で、ガクッと腰を下ろす。
もう限界。
近くを通る50歳くらいのサラリーマンに


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