入社したばかりの人妻OLと・後編
2018-09-18
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日曜の午後、R駅の近くに来ていた。
B市に行く友人を見送るためだ。
新聞と週刊誌、缶ビールを渡して改札口で別れた。
駅の出口に向かって歩いていると、ルミが前を歩いている。
雑踏の中で気付かなかったのだが、ルミもご主人を見送りに来ていたのだ。
「やあ、ルミさん」と声を掛ける。
「あら、主任さん」
驚いたように振り向いて応える。
私は職場では「主任さん」と呼ばれている。
私が、「友達を見送りに来てました」と言うとルミは、「主人が金曜の夜に来ていたんです」と言う。
「あ、そうだったの」
「はい。あ、そうだ。お約束のお茶でもごちそうしたいわ」
ルミはそう言って私を出口の方に促す。
「いやあ、お礼なんて良いですよ」
「でも、せっかくだから」
少し強引に誘ってくる。
「ほんとに良いんですよ、気を遣ってもらわなくても」
「気を遣うだなんて、お礼がしたいだけなんです」