俺の彼女は“鬼姫様”・第4話[完]
2015-05-18
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ある夜の当直のひとコマ・・・。
突然鳴り響く恐怖の内線。
受話器の先からは鬼姫様の怒鳴り声。
「遅い!!カルテの用意くらいさっさとしろ!!!」
「はい、すみません!!」
カルテ用意のため全力疾走する我ら事務員一同。
救急診察室裏の関係者室で研修医たちを前に立ちはだかる鬼姫様。
「お前らそれでも医者か!そんなことならさっさと辞めちまえ!!」
しょんぼりする研修医たち。
そして挙句、泣き出す若い女性研修医。
救急搬送依頼の電話を事務から鬼姫様にした際、主訴について一瞬のもたつきがあった直後。
「主訴をしっかり聞け!!」
「はい、すみません!!」
頭を下げて、改めて説明を繰り返す俺・・・。
「瞬間湯沸かし器」
「スイッチ入ったら終わり」
「院内最強のドS」
病院関係者の間で様々な評判を立てられて恐れられている鬼姫様。
患者にはともかく、我々には常に男