妹 その2
2009-11-05
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カーテンの外でスズメがせわしく鳴き始め
家の前の道路を朝早く出勤するご近所の車が横切る
そんなかすかな音に促されて目を覚ます。
時間は5時半、小学校からサッカー部に所属してきた僕は
すっかり早起きのクセが染み付いてしまっていた。
2年生の終わり受験を控えた僕は成績に不安を感じた両親や担任の勧めで
塾へ通うことになり部活を辞めることになった。
僕自身このままだと学費の高い私立にしか行くところが無いとまで言われ
両親に負担をかけたくなった僕は素直にそうする事にした。
正直惜しい気持ちもあったが別に生き抜きにサッカーは何時だって出来る
真剣にプロを目指してた訳じゃないし
またやりたいなら高校でだって出来る、そう思っての決断だった。
学校が終わるとミカと一緒に家に帰り
軽食をとってカバンを置くと塾へ行