[W杯余話]日本の「交番」輸入ブラジルで劇的効果

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2014-06-26

一部地域で早くも劇的効果、治安改善の切り札、日本の「交番」にブラジル全土が期待

2014.6.26 17:17 (1/3ページ)[W杯余話] 

サンパウロ市のロタリー交番を視察する、(左から)埼玉県警の渋谷明美警部補と神奈川県警の遠藤克也警部=10日(共同)

 ワールドカップ(W杯)開幕以来、観戦に訪れた日本人サポーターが強盗やひったくりの被害に遭うなど、ブラジルの治安の悪さがクロースアップされてきた。2年後にはリオデジャネイロ五輪も控えているだけに、治安の改善は急務だが、ブラジル国民が大きな期待を寄せているのが、日本が“輸出”した「交番制度」だ。

 サンパウロ郊外のハニエリ地区は、1995年当時、1カ月に発生する殺人事件の数が40件を超え、国連から「世界一危険な地域」に認定されていた。頭を悩ませた州警察が着目したのが、日本の治安の良さと独自の交番制度だった。そして1997年、サンパウロ州警察がブラジル初となる交番を導入。2000年からは国際協力機構(JICA

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