やさしい母のプライベートレッスン・第7話[完]
2021-07-02
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吹き抜ける風はまだ冷たくて、歩いていても自然と背中を丸めてしまう季節。
でも心の中はすごく暖かくて、家路に向かう足取りもスキップしたくなるくらい弾んでしまう帰り道。
「なんか最近楽しそうだね」
浮かれた気持ちがどうしても顔に出てしまうらしく、3時限目の終わりの休みに、隣の女子に声をかけられた。
もう半年以上も隣に座っている女の子だけれど、そんなに話をしたこともない同級生。
結構可愛い子で、母の魅力に取り憑かれるまでは、その子をおかずにしてた頃もあった。
「そう?」
気持ちが浮かれていたからか、それとも多少なりとも女性の体を知ったからか、いつもは緊張しまくりなのに、思った以上に上手に回った僕の舌。
昼休みにもその子に声をかけられて、なんだかちょっといい雰囲気。
別になんの約束をしたわけでもないけれど、2人の距離がちょっとだけ縮まったのは確か。
ごめんね、母さん。
でも、可愛い子を気に入るのは、男なら当たり前なんだよ。