船員「頭のいい人間は生き残った」
2014-09-27
韓国の旅客船「セウォル号」沈没事故を巡る裁判で、乗客の救助を怠った船員から衝撃的な証言が相次いでいる。「(救助を待つ間に)ビール飲んだ」「頭のいい人間は生き残った」。船員たちは乗客を助けず、真っ先に救助船に乗った。乗客の安全を守らなければならないはずなのに、その意識は皆無。その上、自分さえ良ければいいという身勝手な論理を振りかざす。韓国社会の“膿み”は出続けている。
■ビールを飲んだ…たばこも吸った
中央日報やハンギョレ新聞(いずれも電子版)などによると、9月2日に光州地裁で開かれた公判で、1等機関士がこう証言したという。
「機関長と一緒に缶ビールを飲んだ。機関長はたばこも吸った」
この1等機関士は4月16日午前9時ごろ、機関室にいると、船が左右に揺れて10~15度に傾いた状態になった。機関士から脱出命令を受け、船員7人は救命胴衣を着て3階の船室の廊下で待機。9時40分前、同僚とともに、海洋警察の救助船に真っ先に救助された。
ビールを口にしたのは、待機