ベッドシーツ血に染めて

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2007-04-06

俺としては二人目の彼女だった。
大学二年の秋に文化祭を通じて彼女と出会い、付き合うことになった。
沖田芽衣という、口にすると少しくすぐったい気持ちになる可愛い名前だ。
背格好は小さく、幼稚な言動、行動を取るので、年が一つ上というのを忘れる。
付き合ってからは尚更で、就活大変なんだよお。と口を膨らませる彼女に対して
まだ早いだろと普通に言ってしまい、二日間、目を合わせてくれなかったことがあった。

芽衣は三姉妹の末っ子だ。付き合ってから聞いた話だが、なるほどと納得してしまった。
「あたしはねー、しっかりしてるねってケンくんに言われたんだから」
と量の少ない胸を張る彼女は、頼れるかどうかはさておき後輩からの信頼を寄せられていた。
同学年のゼミ生からは愛玩動物よろしく可愛がられており「ばかにすんじゃねー」と怒り狂う哀れな小人をたまに見る。
信頼を寄せる後輩からも「沖田先輩の家に行くとテイルズ手伝わされるんだよね」
と、どこか子供めいた部分を匂わせて

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