『風俗への後ろめたさ』
2010-03-26
心のどこかで風俗嬢に欲情している男たちは、うしろめたさを感じている。
羞恥を感じているし、罪悪感を感じている。
そして、あろうことか、風俗嬢に密かに欲情する男たちは、風俗嬢を見下すことで、
その恥辱と罪悪をすべて風俗嬢に押しつけてごまかすのだ。
彼女たちに密かに欲情する醜悪な自分を隠蔽して、自尊心を守ろうとするのだ。
それでは、これらのうしろめたさや罪悪感は、どこから来たのか?
それは、恋愛の崇高さの裏返しなのではないだろうか?
恋愛は崇高なものであるし、その恋愛において「男女の肉体関係は崇高なものだ」
という前提をわれわれは心のどこかに持っている。