血のつながらない姉と
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姉と結婚式を挙げて3年たった。
実の姉ではなかった。両親は再婚どうしだったから。
母親側に姉、父親側に俺がいた。
姉が4歳、僕がまだ1歳だった。だからずっと実の姉と思って接していた。
姉は、本当の弟じゃないことはわかっていたけど、母親に黙っているように言われてたから、ずっと隠していた。
10年前の話だけど、俺の大学受験も終わって、3月の高校の春休みのときに姉ちゃんと2人で温泉旅行に行ったのがきっかけだった。
両親がペアのチケットを貰ったけど、親父が忙しくて行けないから姉弟で代わりに行って来いということでくれたんだけどね。まあ、大学も無事合格したし「よく頑張ったで賞」みたいなもんだ。
「姉ちゃんと温泉なんて初めてだな。」
「そうねぇ。」
「姉ちゃん、ここの温泉ってすげえ有名だよな?たしか混浴露天風呂もあるし。」
「トモ君、混浴入りたいんでしょ?まったくエッチだねぇ」
「ははは・・・まさか、姉ちゃんと入っても意味ないし。ほかに若い女が入ってたら混浴に入るわさ。」