『偽愛/博愛/狂愛——雫の紅、夜に満つ』(2)

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画々云々で———つまり、≪上≫を参照のコト、と。

そう———俺は、最早、還れぬ扉を開けていたのだ……。
「じゃ———お兄ちゃん。私の、アイの処女(初めて)もらってくれる……?」
どくん———心臓が撥ねる。躰中に血液が輸送される……ドクドクと……猛毒の様に。
びくん———肉棒が撥ねる。躰中に興奮が葬送される……ゾクゾクと……毒蛇の様に。

コトバハ———モウ———イラナイ……

ツマリハ。
つまりは。
———詰まりは、言葉、言語を放棄するという事は、思考する事を放棄する事だ。言葉は思考の為の道具だからだ。
俺は、此の時、倫理とか道徳とか、そういったモノを放棄していた。「廃棄」と言い換えてもいい———いや、凌辱モノを見ていた時点で、———だが、確か、まだ、分別が、———、———〝どうでもいいさ〟。
この間、実に13秒弱。・・・・・・短絡とも言える速度。音速だ。
そうして、答えた、「俺で良ければ」と。

……

「……じゃぁ、その、い、挿れるね……?


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