向陽大健闘、君たちは「恥」じゃない
2010-03-29
「センバツ2回戦、日大三3-1向陽」(28日)
大会6日目は、1回戦1試合、2回戦2試合が行われ、第3試合で21世紀枠・向陽(和歌山)が日大三(東京)と対戦。藤田達也投手(3年)が粘りの投球を見せたものの、36年前の対戦スコアと同じ1‐3で敗れ、惜しくもベスト8進出を逃した。
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スコアボードには「日大三3‐1向陽」と、36年前の出場時と同じ文字が並んでいた。当時はコーチとしてチームに帯同していた石谷監督は「あの試合も九回に走者を出し、本塁打が出れば同点という場面まで攻め立てた。同じような光景でした」と思い出していた。
聖地との不思議な縁はほかにもある。前身の海草中OBで、第二次世界大戦で命を落とした選手権優勝投手・嶋清一さんの命日が29日。ナインは「なんとしてもその日まで甲子園にいよう」と話し、2回戦を迎えた。
しかし、先発・藤田は、二回に3連打などで2失点。五回にも失策絡みで1点を失った。攻撃面では、得点圏に走者を進めながらも、スクイズを含む2度のバントミスなどでチャンスをつぶしてしまった。