「夜這い」は戦後も存続した

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性の歴史を学ぶ中、本誌は1冊の興味深い本を発見した。
タイトルは『よべこき―奥会津の秘められた民俗―』(デザイン広報社)である。
「よべこき」とは福島県奥会津では「夜這い」を意味するという。
奥会津博物館研究員の渡部康人氏が「よべこき」についてこう語る。
     
「夜這いに関する資料としては、昭和26年に出版された柳田国男監修の『檜枝岐民俗誌』があります。
この書には娘が一人前の女性になった時には、男性が人目に触れずに通いやすい部屋に娘を移動させるとか、将来の婿として好ましい青年は積極的に世話するといった話が書かれています」
     
     
元天理大学文学部教授で民俗学者の飯島吉晴氏によれば、夜這いの風習は地域によっては昭和30年代まで存続していたという。
     
「男女が自主的にパートナーを選ぶ、自由恋愛のシステムです。いきなり女の部屋に押しかけるのでは


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