逆転ホームラン
2007-12-23
この夏、行きつけの店のバイト「アヤ」に恋をした。短大生で20歳。俺より一回りも年下だ。
「別嬪さん」ってわけでもないが愛嬌のある可愛らしい、人懐っこい娘さんで「守ってあげなきゃ」ってタイプ。
そしてある日、俺は彼女とデートの約束をした。
その日は仕事も適当に切り上げ、食事&バーに行き楽しい時間を過ごした。彼女もとても喜んでくれた。
帰り際、勢いで半ば強引にキスしてみた。意外なことに彼女は拒否するどころか応戦してくれた。
その勢いで付き合って欲しいと告白してみた。彼女の口からは「今はそんな時期じゃないので…… ゴメンなさい……」の言葉と共に頬を涙が伝っていた。
俺はふられた為なのか、急激に酔いがまわりその後のことはほとんど記憶に無い。しかしアヤの涙だけは強烈に脳裏に刻まれていた。
その後も何度か店で顔を会わせたが彼女の態度は妙によそよそしかった。
胸が張り裂けそうなくらい辛くて、もうこの店には行かないと心に決めたこともあった。
しかし、友人からの誘いなど