俺と千尋の恋煩い
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9年前、俺と千尋は結婚した。
千尋とは4歳の時に知り合い、それから二十数年来という非常に古い付き合いである。
小学校まで千尋はクラスのガキ大将的な存在で、俺も散々彼女にこき使われていたが。
中学に入って状況が一変する。
入学してすぐ、千尋に告白されたのだ。
突然の出来事に激しく動揺したが、当時千尋を異性として全く意識していなかった為、すぐに断ってしまった。
納得のいかなかった千尋は『どうしたら、あたしと付き合ってくれるの?』と言い出し、俺が『じゃあ、お前の胸が大きくなったら良いよ』と適当にあしらったつもりだったが・・・
思春期真っ只中の千尋の胸は急成長を遂げ、中3の頃には学年で1,2位を争う程の巨乳の持ち主になってしまった。
入学当時ぺったんこだった胸がここまで大きくなるとは想像出来ず、いつしか勿体ない事をしたと思い、激しく後悔する日々を送っていた。
高校受験を一週間後に控えた2月の終わり、休日に突然電話で千尋から呼び出しをくらった。
ちょっとした淡い期待を抱きながら待ち合わせ場所の公園