物理の先生の思い出
2007-08-05
俺の通ってた高校は県下で文字通りトップの進学校だった。
俺は理系クラスだったが、印象深い物理の教師のことをここに書こうと思う。
高校3年の時、物理を担当していた教師は、
研究者崩れといった感じのまだ若い(と言ってもたぶん30代後半)男性だった。
眼鏡をかけていて背は高く、痩せていた。
旧帝大の大学院を出て将来を嘱望されていた研究者だったらしいが、
今はなぜか地方で高校の教師についていた。
実は俺は物理が苦手で、正直、2年の時から物理の授業は苦痛でしかなかったのだが、
その教師の教え方は素晴らしく分かりやすく、
難解な理屈もまるで水が高所から低所に流れるように自然に理解できた。
話し方は抑揚がなく陰気な感じなのだが、
きっと恐ろしく頭の中が整理されていて理解のポイントのようなものを完璧に把握し、
最も効率よく分かりやすく説明してくれていたからだと思う。
出来の悪い学生なりに、この教師はものすごい頭の良い人なんだなあ、