ランドセル(x-day)

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2004-08-18

<第一章…プロローグ…>
「何だ。本当に来たのかよっ」
誰もいない静まり返った日曜日の校庭。鈴木は突拍子もない声を上げた。
しかし、そんなうわずった声に微笑することなく、ただジッとうつむいたままの少女。

「まぁ、いいや。ここに来たって事は全てのことを承諾したってことだろうからな。
じやぁ、行こうか」
鈴木はそう言うと、ほとばしる若き欲望を必死に抑えながら校舎の奥にある体育館横
の体育倉庫に向かって歩き始める。そして、その後ろを鈴木より40cmも背の低い
少女、ユリが足早に後をついていく姿がそこにあった。

<再会>
「ちぇっ、6時限目体育かよっ。俺、早退するから、後ヨロシク」
「おい、待てよ。鈴木」
5時限目終了後の休み時間。鈴木は委員長にそう言うと学校を抜け出した。

普通はこれだけで学校を早退できるはずはないのだが、級友はおろか先生さえも彼に

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