正月の思い出

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俺が小学5年から中学2年ごろまでの話だ。俺はポンコツな団地に住んでいた。

その頃正月と言えば父も母も、世間とは逆に仕事で忙しく、帰省とかお出かけとかは出来なかった。

別に不満はなかった。ただ、友達のウチは帰省してたし、今と違ってコンビニはないし商店街はお休み。
正月三ヶ日、俺は自転車で遠くの団地まで走り回っていた。
そして団地の棟の間や、公園で独り遊んでる女の子を見かけると声をかけた。

正月と言えば、遠くから団地に住む親類を訪ねてくるひとがいる。
だけど親たちばかりが盛り上がって、子どもは退屈して独り外へ出てしまうんだ。

団地の中の公園に、小学3年くらいの女の子が独りいた。
俺は目立たない場所に自転車を止めると、女の子のそばに近づいた。

俺「おめでと~ございます」
女の子「お、おめでとうございます……」
知らない者同士だけど、年齢が近いせいかすぐ話が合った。俺は作戦に出た。

俺「あのさ、キミのパパかママはタバコ吸うの?」
女の子「あのね、


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