彼岸花(それじゃ、またね)
2015-09-25
20150811-『彼岸花(それじゃ、またね)』byあでゅー
私の命はもう少しで消えようとしています、たった19年で・・・
<4月>・・・高校3年の春
「お母さん、なんか私おかしい・・・」
朝着替えをしているときに異変に気づいた。
手が痺れてそれが中々消えない。
「冬実、何ふざけているの?
早く支度なさい」
「手が痺れて、それが中々消えないの」
私が不安そうに言うと、母はさっと顔色を変えて本当?と言った。
私は制服で病院に来ている。
順番を待っている間、母は私の痺れた左腕をずっと摩り続けた。
「先生、腕が痺れて中々取れないんです。
腕を枕に眠った時みたいに」
そう私が言うと、先生は私の腕を取り、手のひらを裏返し