隣にいた女
2007-01-05
とにかく、あの日は飲んだ飲んだ。
ワインに始まってウイスキー、ウオツカ、テキーラ…
泥酔以上、酩酊未満。最後は何が何だか分からなくなった。
潰れてこそいないが、ほとんど意識がぶっ飛んだ状態。
これから話すのは、飛び飛びの記憶を無理やりつなげて、
状況証拠と関係者証言と俺の妄想をたっぷり加えた話だ。
気がつくとあたりは真っ暗。どこかは分からんが、
とりあえず俺の部屋ではなさそうだ。
俺はカーペットに胡坐をかき、低いテーブルに
突っ伏すような格好で、酒瓶から直接飲んでいた。
隣に女がいる。意識があるのかないのか、
俺に絡みつくようにしなだれかかっていた。
シャンプーと香水と酒の匂いがプンプンする。
「ええと…誰だっけ」
ぼんやりと考えていると、女の色っぽい声が聞こえてきた。
「ああん…もう…ふふっ」
俺の横にいる女じゃないが、す