放送室での耽美な記憶
2014-04-17
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中学2年生の頃、放送部だったオレはその日、下校時刻に音楽を流す当番で部員のM子と部室でヒマを潰していた。
幸いレコードが沢山あるので、それのライナーノーツを読みながら二人で他愛もない話をしていた。
下校時刻が近づき校内には数人しか残っていない状態で、そろそろ音楽をかけなくてはとブースに入っていった。
M子が校内放送をやり、オレがテープを操作する手筈だ。
(古い機材で、オープンリールだった)
いつも通りにルーチンワークを終え、校内には寂しげな『螢の光』だけがかかっている状態。
ブースのモニタ音量は絞ってあったので、M子との間に妙な沈黙が訪れた。
M子とは音楽の趣味が合うことや、当時流行の真っ只中だったガンダムの話題やらで気軽に話の出来る女友達といった関係だった。
そろそろテープも終わりに近づき、デッキの大きなツマミを操作しようと手を伸ばした時、ボリュームを操作していたM子の手に触れてしまった。
M子は“ビクッ”として肩が震えていた。
オレは思