優しさの遺伝
2007-09-09
四歳の孫息子を連れて七年の夫婦生活にピリオドを打ち、出戻りしてきた我が娘。
顔に生気がなく、食べ物もあまり口にせず会話も生返事だけ。
娘と孫の支えとなるために、仕事はなるたけ定時で終わらせて、たまりにたまった有給を使って篭り気味の娘を元気付けるため、旅行を計画したりしてたそんなある日。
いつものように家族で食卓を囲んでいた夕飯時、醤油をとるときふと見た娘の目には涙が・・・。
震えていて痛々しく見えた反面、声も出さず泣いているその姿はどこか虚勢を張っているようで、どう声をかけたものか惑ってしまった。
こうゆう時男はだめだなと痛切に感じながらも、ない知恵絞った励ましの言葉をかけようとしたとき、孫息子が娘に近づき、
「お母さん、泣かないで。僕が守ってあげるよ。」と、涙を堪えて。
その言葉で堰を切ったよう