千と千尋の神隠し

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2010-08-22

人は証拠や論理よりも、自分の信じたいことだけ信じる、という話の別例。




宮崎駿の『千と千尋の神隠し』に関しては柳下毅一郎の対談本『映画欠席裁判』その他で書いてきたとおり、娼館を舞台にした物語である。

しかし、そう指摘されると怒る人が多いんだ、これがまた。

 主人公は「湯女」として働かされるのだが、国語辞典でも百科事典でも何でもいい。「湯女」という言葉を引いて欲しい。

たとえば『日本大百科全書』にはこうある。

「温泉場や風呂屋にいて浴客の世話をした女性のこと。一部は私娼(ししよう)化して売春した」

『大辞林』にはこうある。

「江戸時代、市中の湯屋にいた遊女」、

『岩波古語辞典』だと「風呂屋に奉公し、客の身体を洗い、また色を売った女」。

「そういう見方もある」だの「そういう解釈もある」だのというレベル

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