部下
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14歳の娘と近所の商店街の文房具店に、学校で使用するノートを買いに行きました。娘と別れてひとりでお気に入りの喫茶店に入り、ハワイのコナ・コーヒーを注文して飲んでいました。
僕はお酒は飲めないのですが、コーヒーが大好きで、コナは600円と高いのですがつい好きなので頼んでしまいます。
スポーツ新聞を読んで、色々と妄想に耽っていると「課長、ここで何してるんですか」と僕の課の喜美(24歳)に声を掛けられたんです。
「君こそこんなところで何してるんだ」と聞くと「家がすぐ近所なんです」と言います。
「何処なの」と聞くと、僕のマンションとお隣なんです。
会社では昔は名簿があって、新入社員の住所や電話が書いてあったのですが、一度30代の男性社員が20代の女性社員に横恋慕して、電話をかけたり、住まいを訪ねたりしてセクハラで訴えられたのです。
それからは住所や電話番号は、総務部以外は解らなくしたのです。
ですから喜美の家が近くとは全く知りませんでした。
「一緒にお茶でも飲もうよ」というと、「課長は今日はお暇な